具体的鬼練記 4：暴走二胡ブログ　ボンゴレ・ビアンゴ：So-net blog

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具体的鬼練記 4　[二胡] [編集]

本日の練習は、約2時間。

「オペラ座の怪人」「満漢全席（仮）」中心に、「藍花花」も「チャルダッシュ」も
ちょこっと弾きました。

一番イケてないのが満漢全席の最後の方の2小節（←ここだけ弾きにくい）と、
チャルダッシュの速いとこ（←部分的にムズいところがあり、これがため
流れに乗れぬという…）。

というワケで。
明日の鬼練は、今日イケてなかったところの集中練習と……跳弓もまだイマイチ
なので跳弓もやっておきます。あと、「満漢全席」のピチカートもイマイチだったので
ピチカートもやんなきゃだし、「チャルダッシュ」のハーモニクスも音色があんまり
なので、それも…………とか言ってると、練習すべきことは際限なく増えてゆきます。

二胡だけでなく、人間の営みというものはマジで果てしない。

この前牛乳買ってきたばかりなのにもうなくなりそうですし、ヨーグルトも
なくなりそうだし胡麻油も切れました。
そこで牛乳とヨーグルトと胡麻油と、他にもいろいろな食料を買ってきたのに
なんとバナナがないという、買い物一つ取っても終わりが見えない営みです。

毎日お皿洗ってるのに今日もまた洗いますし、ガソリンなくなったから
給油にも行かねばなりませんし、働いても働いてもやっぱりまだ仕事は続きます。

しかしまあ、これは何もホッチキスに限ったことではなく、ほとんどの大人が
こんな感じではなかろうかと思います。

ガソリン給油や税金の振込や町内の掃除や親戚のお見舞や、
そういった次々降りかかってくる諸事を適切に処理したり蹴散らしたり
ちぎっては投げちぎっては投げたりしているうちに。

あああ私は一体人生において何事を成し遂げたのだろうか一生懸命ちぎって投げてきたけれど特にコレと言った功績も残せずまとまった金も残せずおまけに子どもも残してないから代わりに犬を溺愛する有り様…てか果たして本当に自分は「一生懸命」やったのかってのがそもそもアヤシイ内村航平とかに比べたら全然じゃん！？

………といった感慨を持つ人間は、ワタクシ一人ではありますまい。

そんな、皆がうすぼんやり感じているであろうモヤっとした何かを。
ピタッと内面にハマる形で結実させた詩集に、ホッチキスは最近出会いました。

　　　　
　　　　　　　南風桃子著　　「うずら」

もはや練習記じゃなくなってますが、紹介させてください。
是非とも紹介したい！

ホッチキス、ドリーミー☆ポエマーは苦手ですが、詩は好きです。

特に、平明な言葉で語られた、地に足がついた詩が。

働いたり、牛乳買いに行ったり、二胡弾いて楽しんだり落ち込んだり、
「うずら」は、そういう人が書いた詩だなとよく分かる。
そして、相手に伝えようとする、相手を見ている気持ちがちゃんと届きます。

いろいろな方に、読んでいただきたいです。
お買い求めはコチラから。

ちなみに。

ホッチキスは今日も練習して鶏肉検査して、同僚がミスった検査を
主任に頼まれてやり直して（残業）、ガソリンなくなったから
給油して、ドッグフードがもう残り少ねーな…と買いに行ったら
ホームセンターがすでに閉まっていて。

こういう営みは、確かに大変っちゃ大変だし煩雑っちゃ煩雑なのですが。

こういうことをやってるから、「生きてる」って感じかなあ、と。

皿洗いも買い物も給油も犬の世話も人任せで、働かなくても
大丈夫な環境で、時々二胡を弾いたりコンサート行ったり
クイーンメリー飲んでるような生活では。

手応えがないよね。

ちゃんと自分で働けて、働いたお金で素敵な詩集も買える。

そんな手応えを感じつつ、明日の練習はよりメラメラ具体的に
燃えて頑張ります。