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あと10個足りねんだわマジで [二胡]

ごめんなさいマジごめんなさい。

「二胡に役立つ素敵なツール21選」はただ今「11選」まで進んでいるのですが。

これ以上進めない予感がしますマジで。

でもホッチキスは諦めません。頑張るので。

とりあえず、この超絶癒し動画をご覧になり待っていてください。




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ナマを求めて [二胡]

こんにちは、ホッチキスですよ。
皆さん頑張って働いてますか? 疲れてないですか?
ホッチキスはね、ぶっちゃけ疲れています。癒されてぇー。

そもそもです。
なぜこんなに疲れるかというと、ひとえに私が超絶勤勉な人間だからです。

不要不急の外出を避けろと言われたらおとなしく避ける。避けまくる。
昨年の春辺りは仕事ができない感じに追い込まれたので、
おとなしく休んだ。暴動も起こさず休んだ。
コロナ休業があけたら山のように仕事が来たので、生まれて初めて
34連勤とかして働いた。
アラフィフの肉体にムチ打って頑張って、疲れないはずないんですよ可哀想に誰も言ってくれないので自分で言いますが。

さらに、いくら疲れても温泉にも行けないしマッサージに行くのもためらう。
疲れ取れねぇー!
二胡のコンサートだって、あとどんだけ我慢すれば良いのでしょう。
致し方ないとは言え、寂しいことです。悲しいことです。

世の中の大半の人間は勤勉でしょうから、こういう状況は
ワタクシ一人のみではありますまい。

こうした事態になって改めて思うのは、二胡がいかに自分の心の滋養に
なっていたかということ。
CDとか動画では、なんかダメなんですよ。ナマでないと。
チョコレートもキャラメルもパスタもビールも、演奏も。
「生」ってついてないとダメな人間なんです  ワタクシは。

ですからね、行っちゃおうかなと思うんです、この公演。

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チケットお申込みは → コチラ

ワタクシにとって、このコンサートは不要不急じゃないと判断しました。
ホッチキスの心の中の二胡の泉が枯渇しそうです死んでしまうその前に
ナマの二胡演奏を補給せねばなりません。

あんまり大きな声で「皆さんもご一緒に!」と言えませんので
小さな声で言いますが、皆さんもよろしかったどうぞ。
特に代々木近辺のニコラーはどうぞ。
会場ではソーシャルディスタンスを保ってお声がけくださいませ。


…で。これだけってのもアレなんで何か付け足そうと思ったのですが、
相変わらず特筆すべき二胡トピックがない。
仕方ないのでタイトルメーカー使ってみました。
書くテーマさえ見つかれば、クールな記事を量産できるんじゃないかなって。

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………ハードルたけぇな、ヲイ!
51分で速習できる方法があるなら、こっちが教えて欲しいぐらいです。
書けなくない?ムリ過ぎじゃない!?

しかし。ホッチキスはヤる時はヤる人間です。
40過ぎてから勤務先が倒産したって、なんとか生き残って
こられたじゃありませんか。
二胡に役立つ素敵なツールの21個ぐらい紹介できなくてどうするのか。
できるできる(震え声)。

えー、そんな訳で次回の記事は
「二胡に役立つ、何度お勧めしても足りないくらい素敵なツール21選」
…です(白目)。
次回かよ!? 次回だよ!! しかも一週間以内に更新してやんよ!!

おっ楽しみにー♪

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失敗について [二胡]

お久しぶりです。ホッチキスです。生きてます。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ホッチキスはね、昨年のコロナ休業明けからこっち、馬車馬のように
鶏肉検査(仮)してました。それはもう、来る日も来る日も鶏肉検査。
そして、忙しい日々の合間を縫って
仕事関係の勉強をしようと
スクールにも通い出しました。オンライン授業なんスけどね。
毎週頑張って講座受けています。
充実していると言えなくもないのですが、単調と言えば単調な日々です。

変わったことと言えば
そうですね、「鬼滅の刃」観に行ったぐらいですか。
こんな世の中じゃなければ、きっと巷ではいつも通り各二胡教室の発表会が
開催され、プログラムは鬼滅のオンパレードになっていたはずです。
竹を咥えながら「紅蓮華」やら「竈門炭治郎のうた」を熱演する人が
続出していたに違いない。

それはそうと。
ホッチキスの最近の二胡生活は「月に
4回ぐらいちょっと練習してみる」
だけの、ノーレッスンライフです。
二胡について語るべき何物も持ってないっつーか。
ブログのことだけはね、いつもちょっと気にかかってはいるんですけど。
ホラ、一年ぐらいずーっと開けたことない部屋に足を踏み入れるのって、
勇気いるじゃない?
なので、気になりつつも約
10ヶ月放置プレイを続けてしまいました。

で、まあ久々に記事を書こうと思い、しかし特筆すべき事柄がないのは
相変わらずなので、
「二胡ブロガーの皆さんは一体どんなこと書いてるんだろう」
…と、こっそりアメブロ検索してみたわけですよ。

そしたら。

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…気になります。真ん中の記事が。
田先生ほどの奏者が一体どんな失敗をやらかしたのか。
ワクワクしながら神妙な気持ちでブログを読んでみましたところ。
ミスについては具体的に書かれていませんでしたが、ミスった後に
相当落ち込んでしまわれたようで、トラウマを忘れるため
めいっぱい仕事してみたり、
罪悪感に苛まれたり、
なのにネット上でその演奏事故に言及した記事を発見したり、
ノーミスの曲までミスっていると誤解されたり、
誤解を解きたいけどそんなことしてもミスったことには
変わりねーしなって思ったり。
色々と心が揺れ動いておられる。

この方は正確で精緻な演奏をされますし、指導も論理的だという
話を聞きます。
てっきり冷静で落ち着いたお人柄かと勝手に思っていましたが、
とっても人間らしいじゃありませんか。
よせばいいのに多分エゴサなさったのでしょうが、ネット上の批評に
心乱れたりするのって、我々凡人にも気持ちがよくわかるし、
とっても共感できる。真面目なんですね、とっても。
で、私はそういうのとっても好きです
YO

そんなことを言われてもご本人は嬉しくないかもしれませんが、
でもねえ。
ぶっちゃけ二胡を長く聴いててコンサートにもたくさん足を運んでると、
失敗というのはチョイチョイあるものです。上手い人でも絶対ある。
だからといってその奏者の価値はいささかも損なわれないと、ホッチキスは
個人的に思っています。
(※
普段から失敗だらけの奏者はこの限りではない。練習しろや)。

むしろ上手い人がミスったりすると、レア感があって
嬉しい気持ちにすらなる。
そんなレア体験を一覧表にまとめてみました。
奏者の方がエゴサしてるといけないんで、お名前は全て仮名です。


・著名二胡奏者
JPF氏(仮名)の場合

この人上手いので滅多にミスしないんですけど、調子が悪い時は当然あって、
ホッチキスが聴いた中で「あれはご本人的には失敗だったであろう」という
演奏が二つある。
そのうちの一つについてはかなり昔に記事にしたので、そちらを
参照してほしいのですが。
もう一つは残響が残りすぎて風呂場の如き会場で演奏された時のこと。
おそらく自分の音がまともに聴こえていなかったのでしょう、
全体的に精彩を欠く演奏でお気の毒でした。
で、その後のサイン会の時、生徒さんらしき人から「素晴らしかったです」と
声をかけられた
J様は、チョー真顔で「本当にそう思ってるんですか?」
仰せになっていました。うん、怒ってたんじゃないですかね。
そういう適当な褒め言葉に対してなのか自分の演奏に対してなのか
風呂場のような会場に対してなのか、あるいは全部ひっくるめて
お怒りだったのかわかりませんが。ちょっと怖かった。

でさ、その真顔で怒ってる、ちょっと怖い様子がっ。
これまたカッコよかったのよ!
思わず見惚れてしまった思い出がございます。


・スーパー二胡奏者
XK氏(仮名)の場合

この方も超絶上手いので、ミスしませんけども。
でもね、ホッチキス一回だけ見たことあるんです。
暗譜が飛んじゃって止まっちゃった
XKさん。
なんかね、逆に感動しました。
「こんな光景もう二度と見られないだろう」と。
歴史の立会人になっている、と。

後で知ったのですが、熱があったそうです。
薬を飲むと眠くなる、という理由で発熱したまま演奏し、
それは結局よかったのか悪かったのか
って感じですが、XKさんらしいです。
漢(おとこ)です。


・癒し系二胡奏者
oshisyou氏(仮名)の場合

覚えている中で最も印象的なミスは、おそらく急に頭が真っ白になった系の、
曲の途中で指が動かなくなった感じのヤツです。
oshisyou氏はミスることがあっても立て直しが結構お上手で、
「これ
……落っこちたんだろうけど、ずっとアドリブで繋いでんの
逆にスゴくね?」と感動する程なのですが。
一度、完全に空白になってしまったミスがあり、その公演の後の
落ち込み具合はハンパじゃなかったです。

「せっかく来てくれたのにあんな演奏でごめん」的な詫びのメールが
届いた時、「
これ、聴きに来た生徒全員にお詫びしてるのかしら」と
しんみりしました。
やっぱり真面目な人で、お客様をがっかりさせたくない気持ちが
とても強いのですね。
「あれが生演奏の醍醐味です。それも含めてのコンサートであって、
たった一回のミスで演奏の価値が損なわれたりしません」的な返信を
したところ。

「慰めよう、という気持ちはわかる」
っていうお返事が
返って参りまして。
笑っていいんだかナンなんだか複雑な気持ちになった思い出がございます。
そういうところも含め、ホッチキスは総合的に
oshisyou氏が大好きです。


・情熱の女流奏者
JJH氏(仮名)の場合

これは、ワタクシが実際に目にしたミスではありません。
ヒトから聞いた話なので真実かどうかわからないのですが、
でも興味深かったので書いておきます。

JJH氏の生徒さんによると、「先生は絶対にミスしない」のだそうです。
なぜかというと、自分がミスした瞬間すかさず伴奏者を睨み、
伴奏者のミスにしてしまうという特技(?)をお持ちだからだそうです。
お客さんは当然「あ、今
揚琴が間違えたんだな」などと思ってしまう。
まあ、アレです。田さんや
oshisyou氏とは対照的で、
ミスそのものをなかったことにしてしまう力技は、やっぱり
JJHさんらしさが
溢れていて「いいなあ」と思ってしまいます。


えー、そんな感じで。
名奏者でも失敗はあります。いわんや我々凡人をや。
少しでも傷のない演奏を目指して参りたいものですね。

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二胡 演奏動画について [二胡]

自らの演奏動画や音声ファイルを、ブログや動画サイトにアップ
されている方がおられますね。

あれを聴かせていただくのは、とっても楽しいものです。
有名どころではひろしさんのブログでしょうか。
「練習頑張ってるなあ。私も精進せねば」と励みになったりして、
だからこそあのブログは人気があったろうと思うのです。

YouTubeの練習動画なんかも「やらねば!」という気持ちを
起こさせるので、ワタクシ好きなんですよね。
まあ、そんな気持ちになるだけで実際にはやらないことも多々ある
のですが、それはそれとして。
練習動画は楽しいってことです。
その動画がどんな技術レベルであったとしても、頑張ってる気持ちが
伝わって嬉しくなっちゃう。

しかしです。
これは皆さんも絶対に経験があると思うのですが……というか、
こんなブラックなことを考えているのは一人ホッチキスのみではない、
誰にでも斉しくブラックな面があると信じたいのですが、

 「下手くそめが!!」

…と一喝したくなる動画も、中にはあります。

・・・ありますよNE?
指導者なのに、とんでもないのが。この人プロのはずなのに、なんか
ギーギー言ってるけどなんでなの…って人が。
つか
下手だろ…って人が。

もちろん 中には同情すべき動画もあります。
たまたま失敗してるだけの動画が、たまたま何者かの手によって
アップされているケースです。
どんな人でも毎回毎回最高の演奏ができるわけではありませんが、
調子悪かった時のヤツがよりによって誰かに撮られていたりして、
知らんうちにアップされていたりするとね。マジで気の毒なのですが。

けれど、どう考えても自らの手で演奏動画を撮って、自らの手で
進んでアップしたのであろう…下手なのにという動画も中にはあって、
そういうのを発見すると、「愚か者めが」とどうしても
思ってしまいます。

さて。翻って ホッチキス自身のことを考えてみると……つまり、
自分が動画をアップする場合のことを考えると、なんか非常に
微妙って気がするんですよ。微妙なライン。

自分自身としては、純然たるアマチュアのつもりなんです。
二胡で食ってはいませんから。
しかし、二胡による収入がゼロなのかというと、多少指導している
ので多少は入ってきてしまうのです。
また、演奏活動はほとんどしていませんが、たまに人前で弾く時に
ボランティアでやっているかというと、そうでないことの方が
多いのですね。

ワタクシは正直、演奏のギャラは別になしでも全然構わない(交通費と
おやつがあれば良い)のですが、先方が気を遣って払ってくださる
ことが多く、結果として「お金を取って弾いている」ということに
なります。

そういう立場の人間が演奏動画をアップすると、どういうことに
なるでしょう。

「ナニ考えてこんなヘナチョコ動画をアップしてんだこのスカポンタン!」

…とPC画面越しに石を投げられる可能性が非常に高い。
「ホッチキスさん、頑張って練習してるなあ。私も頑張らないと!」と
思ってくれるのは、ごく一部の超絶ホワイトな人に限られ、
心にブラックさを秘めた圧倒的多数の人間には「愚か者よ」と
蔑まれること必至。
そんなことになったら、お師匠の顔にも泥を塗ってしまいます。

・・・やっぱやめとこ…と、ヒマなあまりちょっと動画のアップに
取り組もうかとと一瞬思った気持ちを打ち消し、おとなしく
「鶏肉大全(仮)」の続きを読むホッチキス。

でもね、ブログで興味を持ってホッチキス風情の演奏を聴いてみたいと
言ってくださる方がいるのは大変ありがたいことで。
ぜひね、機会があったらそんな皆さんと一緒に練習してみたいなって
思っていますマジで。
どこかでお会いできましたら、気軽にお声がけください。

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星に願いを [二胡]

占い師・ハーメルン松山として華々しく飛び立ってやろうと
手ぐすね引いて待ち構えていたにもかかわらず、
依頼が0件という喜劇悲劇に見舞われ。

本業の仕事量も半減し、遊びにも行けないとなると、
もうこれ二胡練と勉強しかやることがないです真面目か。
「鶏肉大全(仮)」といった古典的名著から、「決定版!これで
あなたもニワトリマスター(仮)」のようなやわらかい本まで、
暇に飽かせて読みまくる日々。

……で、それももう最近なんだか飽きてきたので、再び
ブログでも書こうかと立ち上がった次第です。

しかし。
ここのところ、ホッチキスの二胡ライフは「練習だけ」です。
演奏の予定もなく、コンサートに行く予定もない。
強いて二胡トピックを探すとすれば、これでしょうか。




アンサンブルの楽譜ですYO! これは買いです。
ホッチキスも久々に、愉快な仲間に招集をかけて 三重奏して
みようかと胸がトキメキます。
ちょうど今日から買いものマラソンも始まります。皆様もぜひ!!


……で。残りの二胡トピックといえば、これでありましょう。

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ホッチキスは今でこそヒマでしょーがないのですが、
それまでは多忙を極めていたためずっとお師匠のコンサートに
行けておりません。
つーかレッスンにすら行けてねーわ不真面目か。
このコンサートも日程的にとても行けそうにないですが、
お近くの方はぜひぜひお運びくださいませ。


・・・・そんなところで書くべきことがもうないような
予感がいたしますが。
頑張って続けてみたいと思います。
何を書いたらよいか、占ってみましょう。
新進占い師なんで、一応。

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このカードが出ました。
もう、どこからどう見ても『星に願いを』です。
二胡で弾くといー感じっすよねえ。
↓ 例えば、こんな♪

 ここをクリック

ここはひとつ霍先生について語るべきかもしれませんが
(可愛くて綺麗で、チョー上手いですよねえ。大好きです)。
ホッチキスはこの動画の右端で淡々と揚琴を弾いていらっしゃる
張林氏について語りたくなってしまいました。
昔の記憶がよみがえってきたのです。

もう十年以上前になりますが。
氏とは さる宴会で同じテーブルになり、少しお話したことが
あるのですね。
どなたに習っているのですかと話を振ってくださったので、
お師匠の名前を挙げたところ。

「ああ。先生、お元気ですか? 本当に本当に美しい音色の方
ですよね。お若い頃は『大丈夫かな』と思うほど痩せて
いたんですが、今は。。。。

と沈黙され。

       osisyou_NEW.jpg
         お若い頃のお師匠

で。ホッチキスが間をつなごうと
「揚琴は、運ぶ時はどのように? 配送にはどのぐらい
かかるんでしょうか」と好奇心丸出しの質問をしたところ。
そのお答えが予想よりはるかに下回っていたため、

 「え、マジで……本当に!? 安っっ!!

…と はしたなくも大きな声をあげてしまった、
そんなハートフルな思い出がよみがえってまいりました。
だから何だって感じもしますけれども、思い出してしまった
ものは仕方がない。

お元気でありましょうか、張林さん。
お知り合いの方がいましたら、どうぞよろしくお伝えくださいませ。




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笛を吹きながら、今 飛び立つ [二胡]

ホッチキスの正業である鶏肉検査(仮)の仕事が、現在一時的になくなって
いることは前回記事で述べた通りなのですが。

収入が落ち込んでも生きてゆかねばなりませんので、正業以外の職能を
身につけておくべきだとの考えに行き着きました…っていうのも
前回記事に書いた通りなのですが。

今日は「ホッチキス自身の職能開発」についてお送りします。

私は幼少の頃から漠然と お肉業界(仮)に対する憧れがあり、小学校の
時はこの業界の花形である牛肉検査技師(仮)になりたいなあと考えて、
ちょっと勉強したりもしていたのですが。
まあ、微妙に適性がないかもってことに、割と早い段階で
気づいていたような気がします。
で、中学〜高校にかけて「鶏肉検査(仮)の方が圧倒的に向いている」と
悟ってからは、大学もその専門に進み、「この道で食っていく」という
ことをかなり意識して勉強していました。

就職してからもずっと鶏肉一筋。
スキルを磨く気持ちが高かったので、空き時間を勉強に使ったりしていた
結果、「鶏肉以外の能力がほぼない人」みたいな、
ある意味残念な仕上がりになっていたことは否めません。

若い頃はそれでも良いでしょうが、こんなトシにもなって他の能力が
ほぼないだなんて、何かあった時にサバイブできません。

そりゃまあ、「二胡が弾ける」とかそういうことも能力には違いないの
ですが、これは「職能」と呼ぶには程遠い。

ホッチキスは二胡教室を掛け持ちで教えていた時期もありますが、
月収にすると5万にも満たなかったんじゃないかと思います。

いいですか? 3つ掛け持って5万以下ですよ?

ワタクシは指導力も奏力もありませんから、元々これで金儲けしよう
という考えはなかったのですが。
しかし、これを正業としてやっていたとしたら、非常に
やり切れなかったろうと思うのです。効率が悪すぎて話にならない。

「各音楽教室を掛け持ちで教えている先生」に習っているアナタ。
先生を大事にしてあげてください。今どき珍しい高潔な魂の持ち主です。
効率の悪さや やり切れなさをものともせず頑張っておられるのですから。
今よりももっと敬意を持って接してください。
先生きっと、ちょっと疲れているはずですから。
(※ 経済的に困窮していない身の上で、道楽感覚でヘタクソな二胡を
教えている腐れ二胡講師は除く)


……それはさておき。
ホッチキスの職能の話ですよ。

鶏肉以外で長く続けてきて、人よりも多少詳しく、やりようによっては
金銭を生むかも知れぬ…という能力は、いくら考えてみても一つしか
思い浮かびませんでした。

それは、占い(※ 対面ではなく、文筆で結果をお知らせするタイプの
占い)です。


誰ですか。今笑ったヤツは。

ホッチキス真剣なんですYO!

文章メインで占うタイプの占い師は何人かおりまして、
石井ゆかりであるとか、しいたけだとか。
この方たちはちゃんと稼いでいるはずです知らんけど。
つまりね、収入になり得る分野ってことじゃないですか?

ホッチキスは娯楽としての明るく楽しい占いが、昔から好きで。
占ってもらうことも好きですが、実は自分で占ったりもするのですね。
しかも、キャリアが結構長いのです。
今つらつらと思い返してみると、実に30年以上の歴史がある。
趣味としての占いですけれども、駆け出しの若造占い師よりも
もしかするといっぱい占っているのではありますまいか。

何かを文章化するのも好きですし。
ブログはサボってばっかりですけども。

…いかがですかね?
ホッチキス、なかなかナイスな占い師になれそうじゃないですか?


そこで、早速トライしてみたいと思います。
まず戦略として、12星座での文筆発信型占いでは、
しいたけ&石井ゆかりの牙城を崩すことは超困難なので、
オラクルカードでやってみたいと思います。

ホッチキス、オラクルカードは10種類持っています。
アプリ入れると16種類。すげー。

そしてね。不特定多数に向けての占いというのは、ホッチキスあんまり
好きではない。
どうしても、ぼやーっとした感じの結果、ぼやーっとした文章に
なりがちです。
そんなぼやっとしたものに、金を出してくれる人はあんまりいないはず。

そこで、個人占いです。
テレフォン人生相談チックに、「相談と回答」を文章化してウェブ上で
シェアする。そうすると、みんなで楽しめます。
でね、最初は無料ですよ。修行も兼ねて。

そこから修養を積んでいけば


「これは面白い。300円ぐらいなら払ってもいんじゃね?」
「いや、500円」
「この人に占ってもらえるんなら・・・えーい、5万円!

…てなことになるかもしれません。
二胡教室をかけ持たなくても5万円。すげー。

頑張らねばなりません。
早速、占いネームを考えてみましょう。
せっかくですからオラクルカードで超カッケー名前を占ってみたいと
思います!



      children.jpeg


このカードが出ました。
なにやら楽しげなカードですね。
「Children」って書いてありますが、オラクルカードは文字情報より
絵柄から直感的に読み取るトコが大きいので。
心の赴くままに解釈してまいります。

まず。
ホッチキスが真っ先に気になったのが、真ん中で笛を吹いている人。
ハーメルンの笛吹き男を連想せずにはいられません。
周りに子どもたちもいますし。

そして、この笛を吹いている男は、あの人に似ています。



     thumb_168c50c9-796e-4b3b-bc08-2b1c796f6250.jpg




髪型とか、ドンピシャではありませんか。間違いない。

決まりました。

ホッチキスの占い師ネームは、



  ハーメルン松山


…です。


さて、ここでお知らせでございます。
練習として、とりあえず先着3名さまを無料で占いたいと思いますので。
コメント欄よりどしどしお申し込みくださいませ。

 1. ハンドルネーム
 2. 性別
 3. 年齢(アラサーとか、50代とか、そんな感じでおっけーです)
 4. 相談内容(できるだけ具体的にお願いします。
 「私の運勢はどんな感じでしょう」とか、うすぼんやりした内容だと
  答えにくかったりします)

以上を明記の上、ご応募くださいませ。マジで。



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(危機管理の)意識高い系ニコラー [二胡]

こんにちは。大変大変ご無沙汰しております。
お元気ですか? ワタクシは元気です。

元気ではあるのですが、ホッチキス、一時的に仕事がなくなってしまいました。
コロナウイルスの影響です。

小さな鶏肉検査事務所(仮)を構え、一生懸命働いていたホッチキス。
しかしこの度、学校が一斉休校となってしまい。

つまりアレです。


給食なくなっちゃった。


大打撃です。
ホッチキスの仕事の大部分は給食センター(仮)絡みなのです。
そのメインの仕事が断たれたとなると、経済的打撃もさることながら、
ちょっともう何していいかわからない。

困りました。

検査業務がゼロとなってから今日で4日目。
最初の2日は確定申告の作業とかしていたのですが、前々から少しずつ
準備していたのでもうやることがなくなりました。

二胡練習もしているのですが、これもそんな一日中弾けるものではないので、
まだ時間が余る。

では楽譜の整理をしてみようかと手をつけましたが、2時間もかからず終了。

今日は古本屋行きの本を箱詰めしました。

すぐ終わりました。

今まで忙しくて読めなかった本も読んでみたりしました。
1日一冊のペースで読んでいますが、なんてーか、あまり充実感がないのは
どうしたわけでしょうそれにまだ夕方だし。

おそらく、外に出ていないから気持ちが鬱屈とするのでありましょう。
こんなことでは免疫力ダダ下がりです。
そこで、気散じも兼ねて事務所のトイレットペーパーを買いに出てみたら
どこもかしこも売り切れで、さらに免疫力が下がる思い。
仕事柄、マスクと消毒薬の備蓄はありますが、これとて長くはもちません。

悲しいような、ムカッ腹が立つような、元気が出ないような。

それじゃちょっとブログ書いてみたらいんじゃね?ヒマだし…と、
立ち上がった次第です。

そんなわけで、本日のお題は「危機管理」

思えばね。ホッチキスは過去に勤務先が突然倒産するという憂き目に
遭ったのですが、前日まで普通に働いていたため「明日、倒産する」なんて
全然思わなかったのです。
当然、何の備えもなけりゃ心構えも出来ていませんでした。

そして、過去には突然の集中豪雨で買ったばかりの車が水浸しになるという
惨劇にも見舞われましたが、まさかそんな目に遭うとは夢にも思わず
水没前日まで新車を運転してゴキゲンでした。
20年ぐらい乗り倒す気満々だったのです。

そして今。
まさか給食がなくなるとは。

予想だにしていなかった展開に、ホッチキスは呆然とすると同時に
ムカッ腹が立ちました。
なんというか、今までの経験を活かせてないにも程がある。
「やむを得ない事情により、鶏肉検査(仮)したくても出来なくなる時が
くるかもしれない。そんな場合に備え、鶏肉検査とは違うベクトルの
収入源…つか、カネになるスキルを習得しといた方がいいんではないか」と
いう
ことに少しも考えが及ばなかった、オノレの迂闊さにムカッ腹が
立ったというか。


これからの時代、何が起こるかわかりません。
令和サバイバーとなるためには本業の他にもう一つぐらい職能を有する
必要がありますマジで。


例えばね。二胡で生計を立てている方。
指導者でも奏者でも良いのですが、今回の騒ぎできっと打撃を受けて
おられるであろう上級ニコラーの方々。
3月の演奏スケジュールとかレッスンはきっと壊滅的だと思います。

そんな時。

「こういう時こそ練習だ。きっとまた良い時節が巡ってくる。
今は耐えて技術を磨く時だ…!」って感じの発想になりがちかと思うのです。
素晴らしいと思います全然いいと思います何にも悪くないと思うんですが。

ホッチキスの提案として、「こんな時こそホームヘルパー2級の資格を
取っておくか」って考えたらいいんじゃないかと思うんです。

そうしたら、どういうことになるか。
資格を活かして登録ヘルパーになれますね。で、訪問介護いたしますよね。
訪問した先で、

「源造さん、今日は具合いかがですか〜。あらっ、調子いい? よかったわぁ、
もうちょっとリハビリ頑張って、カラオケとか行っちゃいましょうよ。
源造さんは、どんなお歌好き? んまあ、舟木一夫? いいわよねえ、
私も好きだわあ〜〜か〜い〜〜ゆう〜ひが〜〜こうしゃをそめぇ〜えて〜〜♪
………って、続きなんだったかしら。メロディは覚えているんだけど…。
ね、源造さん。ちょっと弾いてみてもいい?

…と、おもむろに二胡を取り出し「高校三年生」を熱演いたしましょう。

よみがえる青春の思い出。涙を流す源造(92)。
源造に生きる希望を与え、源造のご家族をも癒し、そして貴方は「二胡を
奏でる
介護ヘルパー」としてNHKヒューマンとかに取り上げられ、
本業の演奏活動も
活性化いたします。

そして、「私……。今まで演奏技術のことばかり考えてきたけど、目の前で
涙を流して私の二胡を聴いてくださる方がいる。弾き続けてきてよかった。
ホームヘルパー2級取っておいてよかった…」って日が来るはずです。
貴方の衣装はチャイナドレスとかではなく、ジーンズにエプロンですが、
それが最高に輝いているはずです。そして経費節減にもなる。


…と、上級ニコラーのために一生懸命考えてしまいましたが。
肝心のホッチキスの職能が全然思い浮かびません。

それにつきましては、また近日中にアップしたいと思いますヒマなので。
皆さまも、ぜひこの機会にご自身の「第二の職能」を考えて
開花させまくってくださいませ!



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胸に嵐aha-han [二胡]

なぜ唐突に発表会の思い出(前回記事参照)など語ってみたかというと。
やっぱり今、発表会シーズンだからですよね。


天華の東京教室の発表会もありましたし、甘建民王子の教室も
最近発表会ありましたよね?
発表会に恋い焦がれ続けているホッチキスにとっては、羨ましくてしょうがない。
ホッチキスは参加するどころか、仕事が忙しくて見に行くことすら叶いません。
今の気持ちを一言で表現するなら「哀しくてジェラシー」って感じです。

  ♪濡〜れた瞳アハンハン(中略)ローンリロンリロンリロリ…

…ってな気分で、ホッチキスは日曜日も仕事。ガッツリ仕事。
働ける事はありがたいですが、鶏肉(仮)を運ぶ業者の人としか話をせず
7時間半ぶっ続けで検査するとか、非常にロンリーな作業です。
友達とランチもせず、気晴らしのお出かけもせず。二胡練もできず。
おまけに伊勢湾台風級の凶悪な台風までが襲ってくるという話です。恐ろしい。

ホッチキスのばーさんは、若い頃三重県で暮らしていたことがあり、
伊勢湾台風経験者です。
戦争も台風も潜り抜け、90歳を超えた今でも存命なばーさんが、
昨日ホッチキスに電話をかけてきました。


ばーさん 「ホッチキス子や。備えはちゃんとしてあるのかい?」

ホッ 「あー、職場に泊まり込むから平気。鉄筋ビルの3階だし」

ば 「懐中電灯とか鯖缶はちゃんと買ってあるのかい?」

ホッ 「鯖缶…? いやいや大丈夫」

ば 「!! なんの備えもしていないと!?  ホッチキス子は伊勢湾台風の恐ろしさを
        知らないからそんなことを…! あの時は、道がまるで川みたいになって…」

ホッ 「でっかい松が流れてきたんでしょ?

ば 「そして、ユキコさん(仮名)の旦那さんが!」

ホッ 「亡くなったんでしょ?

ば 「その旦那さんのご遺体を…!」

ホッ 「うちのじーさんが運んだんだよね?


ばーさんの友達であるユキコおばさんのご主人は、伊勢湾台風で帰らぬ人と
なりました。ホッチキス子、その話は何度も聞いていますし、自らも随分前に
集中豪雨の被害に遭って「あれ、これヤバくね? もしかして死ぬ?」という
体験をしていますので、台風を舐めているわけではありません(※ ちなみに、
集中豪雨では買ったばかりの車が水に浸かってしまい、大打撃を受けました。
車とともにホッチキスも沈みそうになったので、命があっただけまだ
良かったのですが)。


ば 「今回の台風は、925ヘクトパスカルの…」

ホッ 「ヘクトパスカル?w」

思わず笑ってしまったホッチキスに、90overのばーさんが吠えました。

ば 「もういい! 925ヘクトパスカルを馬鹿にするものは、今に泣きを見る!」


・・・怒らせてしまいました。

で、今朝。
お泊りグッズを持って家を出ようとしましたら、ホッチキス母さん(伊勢湾台風
経験者)が言いました。


母 「ホッチキス子、懐中電灯は買ってあるの?」

ホッ 「……(買ってない)」

母 「お水は? 食料も…。鯖缶ぐらいは」


昨日ホッチキスが非常用として買ってきた菓子パンを「美味しそうだから」という
理由で普通に朝ごはんにしてしまった人に言われたくはありません。
ふとホッチキス母さんの非常用持ち出し袋を見ると、しっかり鯖缶が入って
おりました。どんだけ鯖缶が好きなのか。

ともあれ、ホッチキスは今、仕事を終えてそのまま職場待機。
明日は朝から5件の依頼をこなしますYO!
絶対に検査中止になると思っていたのに、キャンセルが一件だけって、
マジでナマモノを扱う業界は厳しいです。
水と懐中電灯と食料は準備したので(鯖缶は買ってない)、おとなしく部屋に
こもってひたすら検査しまくります。
皆さまもどうかご安全に。ぜひともお家で二胡練でもなさってください。
お外に出ちゃダメだぞ!

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発表会の思ひ出 [二胡]

ホッチキス、あとちょっとで「二胡を習い始めてから丸17年」でございます。


その17年間、完全に弾いてなかったこととか教室に所属していなかった期間が
ありませんので、結構長く続けてきたなあと思うのですが。

そんなに長くニコラーとして生きてきたのに、今まで発表会に出たことが
2回しかないというのが。
もうマジで痛恨の極みです。

教室所属歴17年、その17年で発表会の開催自体が2回しかなかったのです。
最初に習っていた教室(4年半所属)では、開催1回。その後、お師匠の教室に
移ってから12年以上経ちますが、やはり発表会は1回しかなかった。
計2回です。
オリンピックの約2倍の周期。選手生命終わるっちゅーの。酷い話です。


最初に発表会に出たのは、習い始めてからまだ一年経っていなかった時期だと
思います。一年未満でしたから、まともに弾ける曲もあんまりない。
ポジション移動にも四苦八苦していた可愛らしい頃ですから、
先生に言われるまま『旅愁』を選曲いたしました。
一応ちゃんとしたホールでね、人前での二胡演奏は初めての経験だったので、
とても緊張いたしました。
控え室で練習している時にもう激しく右手が震えていましたから。

コレ、ステージに上がったらどんな激震が襲ってくるのか。
…そんなことを考えたら、もうホント怖くてね。
個人レッスンで知り合いもほとんどいませんでしたし、心細くてたまらなかったです。
自分で書いててナンですけど、めちゃくちゃ可愛らしいスね?
こんなにも純な時代があったとは、我ながら驚きです。

で。出番が近づいて参りまして、舞台袖で待機しておりましたところ。
私の前に弾いていたグループの方たち(多分、3〜4人ぐらいで「エーデルワイス」を
弾いていたと記憶しています)が。

もうね、ありえないぐらいガクブルだったんです。
袖からでもはっきり分かるぐらい弓が震えている。震度8ぐらい。
本当に緊張してたのでしょうね。
身につまされます。
…つまされると同時に、「ああ、これでは意味がない」ってなことも痛切に思いました。

せっかく二胡習っているんです。一生懸命練習して、舞台に出してもらって、
こんなに震えてばかりでは弾いている甲斐がないではないか…と考えているうちに、
だんだん気持ちが落ち着いてきたのですね。

で、本番ではそこまで派手に緊張せず、プルプルもせずに弾けたのですが。
「こうして一年一年、発表会でステップアップしていければいいなあ♪」という
ホッチキスの希望ははかなくも打ち砕かれ、
それっきり二度と発表会の機会はなかったのでした。

代わりに「営業」の機会にはイヤってほど恵まれ、ホッチキスは当時の先生の指示で
いろんなステージに派遣されて弾きまくるという生活を送っていたのですが。
もうナンだか、弾けてもないのに命令されて仕方なく弾くというあり方が
ほとほと嫌になり、ホッチキスはお師匠の教室の門を叩くことになったのでした。

そして、入門してちょうど2年ぐらいの時に、待望の発表会が開催されました。
右も左もわからなかった最初の発表会の時に比べて、この時のホッチキスの
気合いには並々ならぬものがありました。
どうしても、良い演奏にしたかったのです。

もうその発表会からも10年以上時が流れていますからぶっちゃけてしまいますが、
最初、ホッチキスはなぜかお師匠から「出なくていいです」と言われ、
危うく千載一遇のチャンスを逃すところでした。

「ホッチキスさん出なくていい」というお師匠の言葉に、超絶納得いかないものを
感じたホッチキス。
「出るに決まってんだろ!!」と叫びたいところをようよう堪えて、
「申込用紙をいただけますか」と懇願し、参加にこぎつけたのです。
(ちなみに、「出なくていい」理由は未だにはっきりしません。
師匠は「今回、発表会の会場はホールではない。スタジオとか喫茶店みたいな場所に
なるかもしれないが、そういうところで弾いてもいいのか」とステージの形態を
気にしておられましたが、そんなものどこでもいいに決まってんだろ!…と、
やはりホッチキスは叫びたい気持ちでいっぱいでした。
今まで、分不相応の舞台で散々弾いてきたのです。当時の私は、
「立派なステージ」というものに大して有り難みを感じなくなっておりました。
ホッチキスは「舞台」で弾きたいのではないのです。「発表会」で弾きたいのです。
発表会でありさえすれば、たとえ空き地の土管の上でも喜んで演奏したことでしょう)

そんなこんなで、やっと参加に漕ぎ着けた発表会。
これももう一昔前の話ですから書いてしまいますが、その時に弾いた曲は
「江南春色」でした。

その時のホッチキスは、それなりに場数を踏んでおり、本番で緊張することも
あまりなくなっていましたし、練習はそれこそめちゃめちゃ気合を入れてやっていた
はずなんですが。
でも、気合入りすぎたせいか、この時のホッチキスはいつになくアガってしまい、
自分の演奏が自分でうまくコントロールできないような感じに襲われました。
すごい失敗したとか、演奏止まってしまったとかではないのですが。
精彩を欠きまくりの演奏でした。

      2413567_p0_master1200.jpg


なんか、非常に不本意な。解せぬって感じの。そんな演奏。
なぜなのか。

自分で自分の演奏にショックを受けつつ、会場の椅子を片付けていますと。
お師匠が「お疲れ様」とお声がけくださいました。
そして、片付けている最中だというのに寸評とダメ出しを喰らわせなさりました。


 「緊張しても走らずに弾けていたのはよかったですが、
  それ以外は、まあ・・・・(沈黙)。
  今回は、良い経験になったでしょう。
  あのレベルの曲を弾く人は、あの演奏ではダメです


めちゃめちゃストレートなダメ出しでございました。
未だに忘れられません。
「どうダメであるか」という具体的な指摘はなかったので、
おそらく全体的にダメだったのでしょう。
次こそは、次こそはダメじゃない演奏をするのだ。曲に見合った実力を身につけたい。


・・・・・と思い続けて、早10年。

ホッチキスにはリベンジの機会すら与えられない。
どうすればいいのでしょう。このくすぶり続けた発表会熱を。

もし、この先発表会に出る機会があったならば。
何を弾けばよいでしょうか[ぴかぴか(新しい)]

思えば、最初に出た発表会も二回目の発表会も、ホッチキスは無伴奏で演奏しました。
最初の発表会の時は全員が無伴奏、二度目は「伴奏が欲しけりゃ自力で調達しろ」という
方式だったためカラオケが嫌いなホッチキスは無伴奏で弾くしかありませんでした。
揚琴奏者を自力で手配するツテはなかったのです。

もし、次の機会があるならば。
ピアニストが調達できたら「豫北叙事曲」が弾いてみたい。
無伴奏なら……無伴奏なら、何弾こうかな。迷っちゃう。
そして、どんな衣装着ようかな。

夢想ばかりが広がります。
しかしどんなに広がっても、発表会がありそうな気配は今のところ1ミリもありません。

二胡人生、ままならぬものでございます。


 


タグ:二胡
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二胡之友について [二胡]

ほぼほぼ二胡のことばかり書いている弊ブログ。

しかしそんなに毎度毎度、特筆すべき二胡トピックがあるわけではありません。
ホッチキスのように、レッスンもあんまり行ってないような腐れニコラーの場合は特に。

で、これは大抵の二胡ブログがそうではないかと思うのですが、最初は二胡話中心だった
はずなのに、いつの間にかスイーツ食べ比べの記録になっていたりするものです。
それがダメって訳では全然ないのですが。
まあ、ホッチキス的にはやっぱり二胡がいいかなって。

なので、知恵を絞って二胡ネタをお送りして参ります。


えー、『二胡之友』という雑誌がございますよね。
年季の入ったニコラーともなれば定期購読が当たり前…かも知れず、
当たり前でないかも知れず、わかりませんけども。
ともあれ、そういう雑誌がある。
某SNSで「この雑誌の売上をアップするにはどんなふうにすればいいのよ」的な話題が
上がっていましたので、ホッチキスもちょっと考えてみることにしました。

ちなみに、ホッチキスは『二胡之友』をたまにしか購入しません。
これは、若い頃に本や雑誌を大量に購入し過ぎて、売っても売っても捨てても捨てても
相変わらず本だらけな自宅を見ているうちに紙媒体の購入意欲がすっかり失せ果てた
せいなのですが(今や雑誌は100パーセント電子書籍で済ませている)。

ですから、よっぽどの内容でない限り買わないよね…って感じです。
ではその「よっぽどの内容」とは何なのか。
どんな特集組んであったらわざわざ注文する気になるのか。

私はマジでたまにしか読まないのでサンプル数が少ないのですが、
『二胡之友』過去記事で最も面白かった特集は、
第35号の巻頭「在日二胡演奏家・指導者からのメッセージ」です。

二胡之友 第35号(2015年1,2月号)

二胡之友 第35号(2015年1,2月号)

  • 作者: 二胡之友編集部
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2015
  • メディア: 雑誌
品切れみたいですけども・・・


賈鵬芳、姜建華、陳敏、巫謝慧、甘建民王子やお師匠など、14名の錚々たる面子が
編集部からの質問に答える(アンケート形式)…という魅惑的な企画でございますが。
各者のお答えを見比べたりなんかすると、これはもう非常に興味深い。
めちゃめちゃ興味深い。
「いちばん好きな中国二胡曲はなんですか」とか「演奏家として生きていく上で、
最も大事にしておられることは?」とか、もうね、知りた過ぎる。興味津々過ぎる。

そういった音楽的質問に混ざって「来日して後悔したことはありますか」といった
自分史的な質問もあり、これまた興味深過ぎてたまりません。
寂しくって心細くって、中国に帰りたくなった時もあるんじゃないかしら…嗚呼!
タイムマシンに乗ってその寂しさを癒しに行きたいです王子様!
……などと、思わず力が入ってしまいます。

で。ホッチキスがこの記事で非常に印象的だったのは、「演奏家として最も大事に
していることは?」という質問項目です。

大雑把に分類すると「愛情派」と「表現派」と「研究派」、「フィジカル派」の
4つに分かれるようなのです。


1. 愛情派の回答例
・「音楽を聴いてくださる人を大切に、愛をこめている」 姜建華
・「愛」 巫謝慧
・「心」 劉継紅


愛情派の面々が全員女性であるのは、果たして偶然の一致なのでしょうか。面白いです。
ちなみにホッチキスも女性の端くれですが、鶏肉検査技師(仮)として生きていく上で
最も大切にしていることは?…と訊かれたら、「絶対に、愛ではない」と
自信を持って回答いたします。
そりゃ、私だって鶏肉(仮)が大好きで、大好きなあまりこの道に飛び込んだのですし、
ニワトリ(仮)のことだってそりゃあ愛しています。
けれど、検査の最中とか検査準備の時に果たして「愛」なんて考えるものでしょうか。
同じ職業人として、疑問でなりません。
まあ、二胡と鶏肉検査では性質が違い過ぎるせいかもしれませんが。


2. 表現派の回答例
・「自分の気持ちを素直に音色に表現すること」 賈鵬芳
・「曲を全力で理解して表現すること」 甘建民
・「自分を感動させること」 張会斌


…なんとなくですが、「自分の気持ちを表現すること」を大切に考えておられるので、
賈様の演奏は「ああ、賈鵬芳が弾いてるな」ととってもよく分かる感じに
なるのやもしれません。
対して、自分のことよりも相手(曲)のことを考える、それも全力で!…って、
なんという王子っぷりでしょう。期待を裏切りません。好きです。


3. 研究派の回答例
・「真摯に芸術性を追い求め続けること」 王明君
・「いろいろな芸術から吸収する」 張艶
・「心を広くして新しいことも受け入れること、日々の練習と
  勤勉を続けること」 劉福君

真面目です。素晴らしいです。
ホッチキスもね、職業人としてはこうであらねばならないな…とは思うのですが、
なかなか実際には難しいです。仕事忙しかったりしますもん。
けれど理想としては、かくありたい。
なんかもはや二胡の話でなくなっている気がしますが、ともあれ続けます。


4. フィジカル派の回答例
・「心身ともに元気であること」 陳敏
・「健康な身体」 彭秀敏

まあ、これですよ。
ホッチキスも健康めっちゃ気をつけてますもん。倒れてしまったらおしまいです。
日々大事にしていて実際に手をかける部分と言ったら、やっぱりここに
なるんじゃないでしょうか。
で、思うにね。「愛情派」の人って、別に気をつけてなくても身体が丈夫
なのではないでしょうか。
元々が頑健で生命力に溢れたタイプなので、精神性に目が向くのだと推察されます。


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そして。ホッチキスは当然お師匠の回答にも注目いたしました。
我が師は演奏家として生きていく上で、何を最も大事にしておられるのでしょう。



     お師匠の回答  「普通の生活」


…ぶっちゃけ、よく意味がわかりません。
どの分類にも属さない、属することを拒むかのような、異彩を放つ回答です。
ホッチキスは長らく「普通の生活ってなんだよ」と疑問を抱えつつも
お師匠に直接尋ねることができないでいましたが。
ひょんなことから座右の銘の話になった時、お師匠はこう仰ったのです。

「座右の銘は特にないが、強いて言えば『平常心』。音楽だけではなく、
日常のことを一つ一つ淡々とこなしていくことが大切。
普通の生活を大切にしていれば、それが結果として良いものにつながっていく。
だから、演奏の時に心掛けていることは、『普通の生活』です」

ようやく理解いたしました。
今までは「イミわかんねーYO!」と思っていたのですが、大変深いお話だったのです。
お師匠は、音楽を何か特別なもの、日常から切り離され“芸術”として祭り上げられるような
ものではなく、生活や人生と重なってゆくものだと捉えておられる。

深く納得すると同時に、「これって、『二胡之友』がもうちょっと突っ込んで
聞いておけば、書いておけばよかったんじゃね?」とも思いました。
アンケート取った二胡奏者14人に、一人一人にもっと突っ込むんです。
絶対面白いはずです。そして絶対売れるはずです。
「甘建民総力特集」とか出たら、私絶対2冊買いますもん!

まずですね、手始めに最大手教室の指導者様を特集すると良いですね。
賈鵬芳特集号を組んでください。一冊全部賈鵬芳です。
楽譜もコンサートレポも賈鵬芳。アナリーゼは「睡蓮」。
教室訪問も楽器紹介も全て賈鵬芳。

グラビアとかも、あると良い。

そして賈鵬芳ゆかりの地を訪ねてください。
ジャムスが無理なら賈さんが皿洗いしてた店とかでもよいでしょう。


人に歴史あり、です。
あのアンケートをもっと掘り下げたところが、みんな知りたいでしょう?
ぶっちゃけ、「8歳から」「兄の影響」で二胡を始めて、「中央民族楽団所属」
だったんだけど「自分の音楽の幅を広げたいと思って」来日して、
「言葉」では苦労したけど、帰国したいと思ったことは「ない」。
教室は「全国8カ所で開いている」…とか、そういったことは『二胡之友』を
購入するぐらいのニコラーであれば、常識的知識として既に頭に入っているはずなのです。

そこからさらに奥深いところが! そこが知りたいのです。
極寒の地でただひたすら二胡練する小学生ライフを送っていたのか、
たまにはかくれんぼとかして遊んでたのか、いつから二胡で食っていこうと
思ったのか、楽団ではどんな胸のトキメキが、どんな筆舌に尽くしがたい苦労が
あったのか、どんな人生を歩んで、それがどう賈鵬芳の音楽として結実しているか。
それが知りたいでしょう?

巫謝慧の「姿三四郎に会いたい」という来日理由なんて、突っ込んで
話をうかがうしかありません。マジでそんな理由で海を渡ったのか。


スペッシャルな奏者別総力特集。
そんなものが読んでみたいなって。ホッチキスは夢見ております。

タグ:二胡
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