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新ユニット結成のお話 [二胡]

仕事してない期間が結構続いていたホッチキスなのですが、演奏はごくたまに行っていました。

失業した翌日に舞台入ってましたし、7月は結成したばかりの新しいユニットでライブをやり、
9月はおなじみの愉快な仲間達で弾き。
11月は、7月に演奏したメンバーと再びライブの予定です。

その、結成したばかりの二胡ユニットなのですが。
メンバーはホッチキスと初音さん(仮名)とミクさん(仮名)の3人。

ミクさんとは十数年以上にわたって二胡友ですが、住まいが遠いため一緒に演奏する機会は
そんなにありませんでした。
十数年前は、ホッチキスもミクさんも「二胡愛好家」って感じでしたが。
今じゃ、初音さんはほとんどプロと呼んでも差し支えない活動ぶり。
対するホッチキスは「やっぱり二胡愛好家のままですテヘ(//∇//)」……って感じで。
今や黒柳徹子と清水ミチコぐらいの、埋まりそうで埋められない差がついてしまった
二人ですが、十数年前も今も変わらず気さくな友人です。一緒にいるとほんわかします。

そして、初音さんと最初に会ったのはいつだったか。
やはり住まいが遠方なので、数えるほどしか会ったことがないのですが、
共通点がたくさんあり、めっちゃ旧知の間柄みたいです。
初音さんもプロの指導者ですから、
「鶏肉検査(仮)のかたわら、ちょっぴり指導もしてますグヘッ:(;゙゚'ω゚'):」…みたいな
ホッチキスとは、やはり格が違います。
しかし初音さんもとっても気さくな方で、一緒にいると超エキサイティンです。

ある時、「一度3人で練習会とかしたいね!」って話になり、ミクさんのお友達の
カフェ(演奏スペースがある)で二胡女子会することになりました。

楽しみだなあ…と思っていたところ。
ミクさんが、女子会会場のカフェのチラシをメッセージで送ってくれました。
そこには、我々が女子会する予定の日に「二胡LIVE」…って、チョー堂々と書いてありました。




聞いてねー!!!



どうするどうする?

「LIVE」って書いてあるよ!

LIVEなら曲用意した方がいんじゃね?

もう1ヶ月切ってるけど、LIVEなら1時間ぐらいは弾いた方がよくね?


……かくして、女子会のはずがなぜか初ライヴになり、11曲準備して臨むという
なんだか壮大な話になってきました。ユニット名もまだないので「ニコニコ隊」という
間にあわせの名前をつけ、パートを適当に割り振って練習開始です。

ここで、大きな問題がありました。
事前リハが一度もできないということです。

ホッチキスも結構キャリアが長い方ですが、重奏で一回も合わせないまま
本番に突入するのは初めてです。
当日リハはできるのですが、セッティングとか除くと1時間もありません。
1時間のステージなのに、合わせが1時間以下。


初めて弾く曲もあるのです。

テンポがよく分からない曲もあるのです。

そもそも女子会だったんです。

無謀です。命知らずです。

キムタク風に言うなら「ちょ、待てよ」な状態です。


しかし、もう弾くしかありません。
ホッチキスはせめて個人練習だけはちゃんとしようと、初めての曲とかは念入りに
準備していました。

ですが、三重奏なワケじゃないですか?
そのうちの、ある1パートを一人で弾いていても、当然“合わせ”の練習にはなりません。

合わせられないし。
寂しいし。

本番前日、ホッチキスが「寂しい…」と思いながら練習していた、ちょうどその頃。
ミクさんは別のライヴに出演中でした。ミクさんは寸暇を惜しんで、ライヴの休憩中にも
三重奏の練習をしていたそうです。
しかし、やはり「三重奏のうちの、ある1パート」を一人で弾いているため、
周囲の人にはちょっと意味不明な曲に聴こえたらしい。

ライヴの共演者がポカーンとする中、
「いや、この曲、本当は綺麗だから! 三人で弾いたらすごいから!!」…とフカしながら、
ミクさんは練習していたそうです。笑えるし、泣ける。

そんなこんなで当日を迎えました。
リハはやっぱり1時間以下で、「一回も合わせないまま本番を迎える曲」が数曲出ました。
つか、合わせられた曲でもスゲぇあやしげです。

どうすれば。

結成したばかりのユニットなのに、初ライヴの瞬間に黒歴史がスタートするとか。

しかしですよ。
さすがは離れていても仲の良い3人組と言いましょうか、暗雲立ち込めるリハーサル時の
演奏から考えると、本番は結構まあまあだったのです。

これは、今日はじめて合わせたとは思われない。
すごくね? 玉突き事故で大惨事を招くかと思ったのに、ちょっとバンパーへこんだ
だけで済んだ…みたいな。

ホッチキス、弾いてる時すごくいい気分で、
「すごいぞ自分! 素晴らしいぞニコニコ隊!!」…と上機嫌でした。
演奏後の食事もおしゃべりもすごく楽しかったです。

…しかし。
あとで初音さんが録音してくれた演奏を聴いてみたら。

ちょっとではなく、がっつりバンパーがヘコんでいる。
のみならず、ヘッドライトも粉々だった。
ライトつけるまで気がつかなかった…的な。

ホッチキスはいろいろといろいろと複雑で。
弾いている最中にあんなに楽しいのは滅多にないこと、そんな風に弾けて良かったと
いう思いも強かったのですが、弾いている最中に自分の音程のズレに全く気づけなかったのも
また滅多にないこと、なんでそんな風になってしまったのか…という思いもあり、
ていうかコレ、事前に一回でも合わせられてたら、絶対にもっと綺麗だった、絶対もっと
ちゃんと弾けた、失業中でヒマだったのだから、こっちから出向いて行けば一回ぐらいは
リハの時間取れたかもしれないのに、往復の旅費を出す経済的ゆとりがなかったばっかりに
全員の実力が出し切れずに終わったんじゃないか、ホッチキスに甲斐性がなかったばっかりに…!!

てな感じで。
「冷静に考えると演奏はかなりヤバげだったが、めっちゃ楽しかったよね?」という思いは
三人共通だったため、来月もう一度ライヴやることになりました。

今度はホッチキスも事業が始まったため、時間はあんまり自由になりませんが。
「前日リハしたい。前乗りするから。時間取れないか」と2人に泣きついたところ、
なんとか2時間ぐらいは練習できることになりました。

当日リハも含めると、前回のザッと4倍以上はリハできる。
曲目は前回と大体同じ。
少なくとも、前回より5倍は良い演奏になるはずです。
それに今回、ホッチキスはレッスンでこのライヴの曲のお稽古をつけてもらおうと、
かなり気合いが入っています。
音程外すとか、もう絶対にありえない。あってはならない。

本番に向け、楽しく頑張ります。


※ユニット名はもう「ニコニコ隊」ではありません。検索しても出てきません。
 
悪しからず。

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くるみ

ぶっつけ本番の重奏ってパラシュート無しでスカイダイビングしろって言われた様な気になります。
以前習ってた先生が同じだったりすると合い易くはありますけど。
それでも聞かせられる演奏が出来るとは流石です。

私はソロデビューの仲間を連れてソロソロソロをしてきました。
怖ろしくも微笑ましい一時でした。。(^.^;)

処で、純正律はどのようにして身につけられましたか?
by くるみ (2017-10-15 23:11) 

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