SSブログ

二胡・独学の方法 まとめ [二胡]

最近、二胡ブログって減ってきていますよね。
消滅したり、残っていても更新が止まっていたりで寂しい限りでございます。
まあ、このブログも似たり寄ったりな感じなんですけども。

そんな中、今 ホッチキスが密かにウォッチしているホットなブログがございます。
ヤベーぐらいホカホカな記事を繰り出す爆烈ブログ。
“私の体調が悪いのは二胡のせい…”みたいな謎理論を目にするたびに、

  「なんでだよ!」

と盛大にツッコミを入れつつ、「次は一体どんなトンデモ理論を炸裂
させるのか!?」とドキドキが止まりません。
(※ ホッチキスはウォッチャーですから、このブログの二胡記事に関しては結構
読んでいるんですけども、体調不良の原因はどう考えてもご自身の判断力と
行動力の欠如としか思えない。全部二胡教室のせいみたいに書かれちゃって、
関係者には同情を禁じ得ません)

このブログ主さん、先生の実名を晒し上げて不満をタレる記事を量産したせいか、
教室をクビになるというドラマティックな展開を経て、現在は二胡を諦めて
しまったようです。
独学の道を模索していたそうなのですが。
その「模索」というのが、持っていた教本を「改めて読み返し」「追加で二胡の
本も購入し」、その結果独学は「無理がある」と判断し、「諦めるしかない…」
いう結論にたどり着いたらしいです。
しかも。弓を買ったり予備弦をまとめ買いして「やる気はあった」のに、
独学が無理であるため「哀しくて残念」な思いをしている、と。




   20140528040839.jpg



もうね、笑撃的過ぎて言葉が出ませんでした。
本読んだだけで出来るはずがありません。
ブログのコメント欄で指導動画を紹介されているにも関わらずトライしようとすら
していないので、単純に努力不足です。
ブログには手持ちの二胡教本の画像もアップされていましたが、「少なっ!」という
感想とともに、ラインナップが全然独学向きではなく「そりゃ、これを読んでも
ほとんど意味ないだろうな」と思わざるを得ませんでした。つまり、研究不足です。
つーか、弓も予備弦も購入して当たり前な備品ですが、これがやる気の証左に
なるとは驚きの新発見。ウルトラ新しいです。

二胡に限らず技術を習得するには、その技能を持った人間に直接習うのが
一番良い方法ですが。

では、独学がそんなに「無理」なものなのか、「諦めるしかない」ほどハードルが高い
ものなのかというと、ワタクシは全くそうは思いません。
つーか、友人の宮沢りえ(仮名)がほぼゼロに近い状態から独学で二胡を弾いてきた
人で(※ 今は教室に所属していますが、多分10年ぐらい一人で練習していた)、
そういう人間が実在する以上、「無理」なんてことは有り得ない。

それから。
教室で習っている人でも、ある種 独学が必要な部分は絶対にあります。
ちなみにホッチキスは数字譜の読み方をほとんど教わっていません。
運指にしても、きちんと習ったのはD調、G調まで。
F調は多少説明を受けたかもしれませんが、そこから先は自分で運指確認して
おしまいです。
そういった、座学的な分野は自分で習得する人が大半ではないでしょうか。
月に1~2回のレッスンで、なにもかも懇切丁寧に教われるはずがありません。
不足は自分で補うしかない。

というわけで、全てのニコラーに向け、「二胡・独学の方法 まとめ」
お送りいたしましょう。



1. 情報を収集する、収集力を磨く

なんらかのツールがないと独学できませんので、必要な情報を
収集しましょう。自分に合った書籍・DVD・動画・ブログ・アプリ等を
どうやって探すか。
まあ、インターネットは必須ですよね。
ホント、いい時代です。
ちょっと検索すれば結構有用性の高い情報が拾えるのですから。
大きいSNSは大抵二胡のグループやコミュニティがありますから、
そういうところに参加するのも良いと思います。意外な情報が入ってきたり、
誰かが疑問に答えてくれる場合もあります(※ 向こうも忙しいのですから、
何でもかんでも質問するような無礼は働かぬように)。
本当に必要な情報なら草の根分けてでも探す努力が必要ですし、探しているうちに
上手く情報がキャッチできるようになります。
また、探している途中で別の知識が身についたり、いろいろ面白いです。



《各ジャンル別・独学のお供》※ 2018年8月現在

【書籍・DVD】
(この記事を書くに当たり二胡関連の蔵書を数えてみたのですが、手持ちの本は
DVD(VCD含む)と合わせて130点ぐらいでした。そのほとんどが入門してから
5年ぐらいの間に購入したものなので、最新の教本は反映されていません。
その辺に留意してご覧ください)


・「賈鵬芳の二胡教本」

鉄板です。ホッチキスが二胡を始めた時は、まともな教則本はこれしか
ありませんでした。マジで。
弾き方はもちろん、基本的なメンテナンスのやり方も載っています。
初心者必読でありましょう。


・「二胡の楽しみ」

これも結構いい教本です。
基本的な解説が押さえられていて、練習曲がいっぱいついています(可愛い
練習曲が多く、弾いていて結構楽しい)。
画像がほぼないので、そういう情報を求めている人には不向き。


・「甘建民 二胡教室」

やはり、DVD教材は欠かせません。フォームなんかは写真ではなかなか
理解しづらいですから。ホッチキスはある意味癒し目当てでこれを
買ったのですが、ビブラートの説明等、分かりやすかったです。


・「中国二胡名曲指導」

    IMG_1747.jpg

宋飛監修のVCD10枚組教本。楽譜もついています。
初級時代から現在に至るまで、本当にお世話になった教材です。
現在は絶版になってしまったようですが、この教材をコピーした動画は
たくさん出回っているので普通に視聴できると思います。
中国曲を予習したり、奏法の研究をしたり、模範演奏がオニ素晴らしいので
普通に観賞用としても大活躍でございます。



【ブログ・サイト】

ど定番過ぎて今更ご紹介するのもアレなんですが、やはりこれを読まずして
二胡は語れません。独学者はもちろん、すべてのニコラー必読ブログ。
技術はもちろん「学ぶ姿勢」という意味でも大変参考になります。

ブログトップではなくアーカイブの方にリンクを貼ってしまいましたが、
やっぱり「夜の二胡教室」ですよ。こちらも独学の強い味方です。
実に実にありがたい動画目白押しでございます。
ホッチキスも「あ、こういう風に説明すると相手に伝わりやすいな!」と
指導の参考にさせていただいたりして。ありがとうございますありがとうございます。

中国曲の楽譜を探したい時、比較的使いやすいサイトだと思います。


えー、動画やCDなんかは好きな奏者さんのものをたくさん聴いて、
楽しみながら装飾のつけ方を研究したり真似してみたりするといいと思います。
…つーか、張り切って書いた割には結構誰でも知っているような情報ばかりで
軽くヘコんでおりますけれども、こうしたところを取っ掛かりにして色々と
試行錯誤していると、なんとか光が見えてくるのではないでしょうか。



2. 情報を咀嚼して、ひたすら実践する

本を読んだだけでは上手くなれませんし、動画見ただけでもダメですし、
当然のこと練習しないといけませんウルトラマジで。
まあ、ここはかなり時間がかかるところですが、できるまでしつこく
やっていくしかありません。
そもそも、教室で習っていても基礎が固まるまでは結構時間がかかるもの
ですし、基礎を過ぎたら過ぎたでさらに上のテクニックに苦しみ、
多少形になってきても表現問題は永遠の課題です。
先生に言われたことをやっているだけでは追いつきません。
自学精神がないと、いずれ行き詰まる時がきます。練習しましょう。



3. 仲間を作る

お友達を作りましょう。
楽しくなるっていうのもあるんですが、他の人の練習のやり方や奏法などを
見ていると、独りよがりになりそうな時に軌道修正できると思います。
サークルに突撃したり、ブログでナイスなニコラーを見つけてもよしです。
ホッチキスもネットから繋がりを得て、一緒に演奏するようになった
愉快な仲間たちがたくさんおります。
一緒に二胡練したりすると、問題点を指摘してくれたりして
大変ありがたいです。



まあ、そんな感じで。
教室のせいだとか先生のせいだとか練習環境のせいだとかにする前に、
やれることはたくさんあります。

二胡が上手い人って、結構高い確率で中国語もできる人が多いですが。
あれはやはり、「少しでも情報を得たい。中国曲を理解したい」という
執念がそうさせるのでしょう。

「やる気がある」というのは、そういう状態をいいます。
どこまでも貪欲に食らいついて離さない、ある種すっぽん的な意欲と
それに支えられた練習量。
先生が合わなけりゃ、地獄の果てまで探し出して理想の師を見つけ出す。
見つけ出したら、ついていく。
命いのち命がけで取り組んで、時には師匠に「若干ウゼェ」と思われる
ぐらいでなくて、どうしてやる気があると言えるでしょう。


・・・ホッチキスは、そんなわけで検定前とか演奏会前とか特殊な
状況を除き、大体常時「やる気がない」のですが。

でも、二胡は大好きですね。
一生弾いていきたいと思っています。

読者様方、一緒にぼちぼち頑張ってまいりましょう。




二胡 独学 (伝統民族楽器・中国音楽DVD)

二胡 独学 (伝統民族楽器・中国音楽DVD)

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD
これは持ってないんですけど、ズバリなタイトルだったので載せて
みました。どんな内容か興味津々でございます。


タグ:二胡
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 2

とりから

そういう教室のドロドロ、すごく好きなので私も楽しみにそこのブログ読んでます。面白いですよね!まあ二胡は難しい楽器故継続する人よりも何だかんだ理由つけて折れる人の方が多いのかもしれませんね。
by とりから (2018-09-18 11:18) 

ホッチキス

♪とりからさん
本当に興味深いブログでございます。ワタクシ的には、あの教室は別に何もドロドロなところはないように思います。ブログ主さんの目にドロドロフィルターがかかっているので、そのように見えるのでありましょう。お気の毒に。
それぞれ色々事情があり、継続困難に陥る時も当然ありますが、「人のせいにすんな」ってことスかね。ホッチキスは生きる上で、それが一番大切だと思っているので、あのブログは大変面白くも腹立たしくも蹴り飛ばしたくもあります。ぶっちゃけ。
by ホッチキス (2018-09-18 17:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。