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安心して落ち着いて160で賽馬弾く [二胡]

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賽馬を練習しています。
必要性があって、弾かねばならなくなったためにやり直しています。

しかし、今までにも突然賽馬を弾かねばならない状況に追い込まれたことは何度か
あり……というのも、二胡的な集まりで「みんなで何か弾こうか」ってなった時、
高確率でこの曲がチョイスされるからなのですが。

なんだか、「二胡をやってる人間ならば賽馬弾けて当然」という昨今の風潮に
胸を痛めている次第でございます。そんな突然弾けねーっつの。
ホッチキスは賽馬が苦手なので、控えめに言って部分的に指が回らない…というか、
率直に言えば全部回ってない。ゆっくりなら回るかもしれませんが、
快速でかっ飛ばすとなると全体的に甚だ怪しくなる。

多分、同じ快速でも他の曲なら若干マシなのです。
そして、どう考えても三門峡のラストとかは賽馬より断然難易度が高いはずなの
ですが、ホッチキス的には三門峡の方がまだマシに思えます。
苦手意識があるのでしょう。賽馬という曲に。

この曲を初めて弾いたのは、二胡を始めて半年ぐらいのことだったと思います。
個人レッスンでしたから、習った時期が人より多少早かったかもしれません。
初回のレッスンで、当時の先生に「まあまあ形になってる。きっと近いうちに
弾けるようになるよ」…と言われたのですが。

それから十年以上経過しても一向に「弾ける」という域には達せず、
本番用の曲として選ぶことも一度もなく、いつしか個人的に練習することも
絶えてなくなり、つーか最後のいななきなんてやり方すら分かんないんだもん、
もういいあんなのは弓毛傷めそうだし弾かねーし賽馬は!!
…と逆ギレ気味のここ数年。

その数年で、ホッチキスはたまたま木魚の才能を開花させ、「うっわ、我ながら
チョー上手い!」という腕前だったため、誰かと賽馬弾く時は嬉々として
パーカッションに回っていました。

しかしです。
今月のライヴでは、一緒に弾く初音さん(仮名)もミクさん(仮名)も、
「せっかくだから3人で賽馬弾きたい」とおっしゃるではありませんか。
テンポ170かな? それぐらいのカラオケで普通に弾いてしまう二人について行くとか、
陸上部の中学生がボルトとガトリンに遅れないよう走るみたいなもので、
もうこんなのハンデがないと無理です。
ホッチキスだけ8小節ぐらい早くスタートしていいとか、そういうハンデ戦じゃないと
まともに走れないというか。

だけど、MCの途中とかで勝手にフライング演奏したら、いくら仲良しでも普通に怒られ
そうだし、かと言って一緒に弾けばすっ転びそうだしあああ困った困ったどうすれば。
つか、練習すればいいだけですか?それ以外に道はないワケですよね??

…観念したホッチキスは今更ながら賽馬を練習し、必死に弾いているうちに何故か
いななけるようになっていました。
やり方よく分からないんです。けど、ヒヒーンってやれるようになった。
必死だったからでしょうね。「必死さ」の力を思い知りました。

しかし、その必死力をもってしても、テンポを170にするのは無理でした。
ヒトの陰に隠れつつごまかしながら何とか止まらないよう弾ける限界数値が、
恐らく160。
ごまかさずに弾ける限界が150ぐらい。
もうこれで勘弁してください…と思いつつ、ホッチキスは久しぶりのレッスンに
臨みました。ものすごい今更なのですが、賽馬を教わったのです。

で、最初に一人で弾いてみましたら。
弾けるはずのテンポなのに、思いっきり途中でつっかえてしまいました。

 「ホッチキスさんは………この曲 苦手ですよね」

なんとも言えぬ気の毒そうな表情でお師匠が呟かれました。
過去に人前で賽馬弾いて失敗したことない? それでトラウマみたいになってない?
でもさ、見たところ一応弾けてるし大丈夫なはずなんだよね……一緒に弾いて
みましょうか。

てな感じで師匠と一緒に弾いてみたところ、まあ許容範囲内の賽馬になりました。
で、同じテンポで一人で弾くとソッコーで間違える。なぜなのか。

師匠は「ホラ、私と一緒なら弾けてるでしょ。本番3人で弾くんだったら絶対に
大丈夫です」とおっしゃり、その後もしきりに「大丈夫です全く問題ないです
安心して何の心配もないです落ち着いてやれば大丈夫だから」…などと
ホッチキスのメンタリティに配慮したお言葉を繰り返され、技術的な直しは
全くといってよいほど入りませんでした。

そして、最後は

 「当日、もうどうしてもダメだと思ったら木魚叩けばいいから

…というお言葉で締めくくられ。
ちょっと待てさっきまで「全く問題ない」と言ったその口で一体全体なぜ
「最悪、木魚叩いとけばいいから!」みたいなことおっしゃるのだ全然問題アリじゃ
ねーか…と、微妙に不安感を募らせたホッチキスですが。

ともあれ、ライヴまで残り少なくなりました。

一生懸命に駆け抜けます。



タグ:二胡
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