砂まじりの茅ヶ崎・砂まじりの人生 [二胡]
ホッチキスの「いい人計画」は、ガラガラと音を立てて崩れ去っております。
ナンか身体がダルい仕事行くのカッタりぃ、いい加減ファブリーズしたり
塩マッサージするのもメンドくせぇ…等といった愚痴・弱音・恨み言。
あいつはナンなのか実際ナンなのか、(詳細略)な事するなんて
鬼キモなんですけど蹴り倒す…といった、誰かへの憤り。
そういったマイナス想念を打ち消すことはなかなかに難しく、ホッチキスは
相変わらずダメダメ。
ダメダメなせいか、春の鶏肉祭(仮)が終わった途端に風邪をひき、3日寝込みました。
「いい人」目指すべく、blogをいっぱい更新しようと思ったのに更新できず。
これではアナタ。
いい人どころかウソつきに。
いい人っぽく見せかけて土台がウソとか、ショーンKですか?
あああ、またしても!
よく知りもしない人の身の上を悪く書いたりしてアタシったら!!
・・・それはさておき。
茅ヶ崎に行ってきました。
演奏、良かったです。
ホッチキスの隣に座っていた上品なご婦人が、
私、はじめて聴いたけれど…本当に本当に素晴らしいのね
これ、チケット安過ぎるんじゃないかしら
…とおっしゃっておられました。
さらに、そのご婦人は
私ね、今ディーンフジオカさんにはまっちゃって
おかしいでしょう? こんな75歳のおばあちゃんが
…とおっしゃるので、
いやいやいやいや何にもおかしくないです
カッコいいですもんディーンフジオカ!
と、ホッチキスもしばし心からいい人になっておしゃべりを楽しみました。
ご婦人は、二胡の演奏についてこうも言っておられたのですが。
聴いたことがない曲でも、とてもいい曲だとわかる
実はコレ、非常に重要なことではないかと思います。
よく知らない曲を聴く時、ヒトは誰しも軽く「?」となるはずで、
そういった「?」を超えて「よい」と思わせる、それは二胡の力であり、
弾き手の力量であるのだろう…と。
ホッチキスは、自分が弾いた訳でもないのに天下を獲ったような気分に
浸り、例によってブログ読者様とお茶して帰途についたのでありました。
・・・・と、ここで終わっても良いのですけども。
ホッチキス、この日はナンか午前4時半ぐらいまで寝付けず往生しました。
そして、眠れない時に考えることと言えば「ロクでもないこと」と相場は
決まっており、「この人に習っていながら自分はなぜこうも弾けないか」
「つーか最近練習もできないつーかしないっつーか」「これじゃダメなのでは
ないか」「でもナンかもう一つ気力が湧かないし」「眠れないし」
「悪霊だし」「ビブラートがやっぱり弱いし」「肩凝るし」
「ブログ書いてねーし」「気力も湧かないが物理的に時間がないっつーのも
ある」「…もう4時かよ」「多くの人が難なくこなしている『寝る』という
行為すらまともにできない自分」…等等の雑念が浮かんでは消え、消えては
浮かび、輾転反側して苦しみました。
しかしまあ、こういう“一生懸命取り組めるもの”が自分にあるというのは
幸せなことで。
輾転反側してもやはり弾いてゆくのでしょうし、演奏を聴いてゆくのでしょう。
性懲りもなく、次は名古屋です。
茅ヶ崎のコンサートでは、「独弦操」と「荒城の月」を二胡独奏で
演奏していらしたのですが。
どちらもとても美しかった。
生の音というのは、心に直に触れるような気がいたしますね。
4月公演は完全独奏コンサートということで、楽しみでございます。