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二胡検定への道 3 [二胡]

前回記事から はや4ヶ月の月日が流れ。

検定はどうなったんだコノヤロウ…という声が聞こえてきそうな今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
ホッチキスはちゃんと生きています。
そして検定もちゃんと受けます。
受験票も無事届きました。

そして、練習もまあまあ一生懸命やっています素晴らしい。
レッスンもなんと毎月受けているのですよ素晴らしい。

大躍進です。

しかし。このように結構頑張っているにも関わらず、なんでか ちっとも
思ったように弾けず、大苦戦を強いられております。

大躍進しているのに大苦戦。
不可解です。
二胡道とは奥深いものでございます。

え~。
結局、課題曲『藍花花叙事曲』&自選曲『三門峡暢想曲』で臨む事になった二胡検定。

チャルダッシュ→三門峡に曲をチェンジした際は、正直弾けるだろうと思っていました。
なんか、過去のレッスンの感触からして、「練習すれば大丈夫」だと。

この時のホッチキスを四字熟語で表すならば、「傲岸不遜」て感じでしょうか。
今、冷静になって振り返るとマジ、思い上がりも甚だしい。
ワタクシ如きがそう簡単に弾ける曲ではなかったです。

何となく弾けたような気がしたのは、“ガチで一曲通すということをほとんど
やってなかったから”だと思われます。
部分部分だと、そんなめちゃめちゃ難しくはないんです。
しかし、通して弾くとマジ苦しい。
特に一番最後が精神力も体力も削られていきます。

…で、3月・4月・5月と連続で三門峡のレッスンを受けてきたワケですが、
何もかもが思ったようにいかず、コテンパンにやられました。



《3月レッスンの回想》

言っておくと、かなり練習していたんス。

で、それなりに弾けていたはず…なんて傲岸不遜な考えを持っていたのですが、
なぜかあり得ないぐらい失敗しました。
過去のどのレッスンよりもヒドい演奏だったので、弾いていてかなり動揺いたしました。

結局最後まで通すことができず、「すみません・・・・」と言ったきり
絶句するホッチキス。

お師匠は「楽器動いてますよ?」と苦笑なさり、愕然とするホッチキスの膝に
滑り止めのハンケチーフをのせてくださいました。

…しかし、その後も衝撃的に間違えまくり、
「あっ! すみませんごめんなさいすみません」とか詫びの言葉を連発しつつ、
その度に演奏ストップする大惨事。
なぜこんなにも失敗したのか、自分でもよく分かりません。
自分で弾いて自分で吃驚するという、自作自演チックなレッスンでございました。

単純に、ミスしたこともショックだったのですが、表現的なことが
あまりにも出来ていない。あまりにも酷い。

「センセイ私ダメかもナンか私の運弓ダメかも この曲、スケール感出そうと思ってダイナミックに運弓しようと思って練習してたんですけど、ナンかずーっと一定じゃないスか? 弓、一定。な、な、直んないです。そそそそれに、全体的にもうちょっと弾けてた気が………」

とパニクると。

お師匠がなぐさめてくださいました。


  「ま、この曲難しいですし」…と。



・・・・そりゃ難しいダロ。

けど、そうじゃない。
上手く言えないけど、そうじゃねーよ!って感じです。

難しいからこそ練習は時間かけてやってきた。
なのに、一体なぜこうもダメダメなのかって話ですYO!

明らかに不服そうなホッチキスを見て、お師匠は淡々とおっしゃいました。


 「ていうか、落ち着いて弓を一定に使うのって誰にでもできることじゃない。
  自分の運弓を“弱み”だとは絶対に思わないように。
  頼むから、ダメだダメだと思いながら弾かないでくれ」


…的なお言葉を頂戴し、3月のレッスンは終わったのでした。


ここにおいて。ホッチキスはいろいろと考えました。

今回、練習時間はかなりたくさん取っていました。

漫然と取り組んでいたワケではなく、集中もしていたと思います。
それでも、レッスンの場でちゃんと弾けなかった。
これはもう、上達のためには「めっちゃ時間かけて練習する」という方向性を
根本から変えなきゃならねんじゃね? …との思いを強めたワケです。
もちろんある程度数をかけなければ弾けないので、練習時間は取るんですけども。
何か、+αが必要であると。

そんな感じで、ホッチキスは身体の使い方を変えてみることにしました。
かの有名な「アレクサンダーテクニーク」で。

演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク ~からだを使うのが楽になる~

演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク ~からだを使うのが楽になる~

  • 作者: 石井 ゆりこ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2014/02/22
  • メディア: 単行本

今までにも本は読んだことがあるのですが、ちゃんと習うことにしたのです。
結果的にはコレが非常に有効で、一度のレッスンでビブラートと快弓がかなり
楽になりました。

演奏中、身体のどこに無駄な力が入っているか教えてもらい、どうすれば余分な力が
抜けるかを習い、弾いている時の重心の取り方を変えただけなのですが。
教わった通りに実践すると、非常にラクに弾ける。

ただ、この慣れない身体の使い方をしっかり実践しつつ三門峡のような難曲を弾くのは、
やはりムズい。結局、これも練習しかありません。

しかし、「とにかくたくさん弾く」という練習からは脱却し、
“楽な身体の使い方を身につけつつ弾く練習”へとシフトできたことは、
ホッチキスにとっては大きな一歩となりました。


…こうやって書くと。
ホッチキスさん、これからが本当の大躍進なのねって思うじゃん?
ああ、ここから少年ジャンプばりの努力・友情・勝利で見事三門峡を弾き切って
検定の合格を勝ち取るのかなって感じじゃね?


でも。
人生って、一寸先は闇なんですマジで。


3月の時点で、ホッチキスはまさか4月の自分に大きな厄災が降り掛かろうとは
思ってもいなかったのです。



                     ☆☆ 待て次号 ☆☆

タグ:二胡
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